雪陽菜待つ日々
早く、早く、薔薇が、欲しい。
赤い薔薇、青い薔薇、緑の園の。
光は、輝き、影も、輝く。
今は、ただ待つだけ。
学問の、ふちっこに立ち、くらりと歩く。
ああ、後いくつ早まれば、いいのかな。
早く、早く、薔薇が、欲しい。
掌に、捕まえるのは、いつなのか。
いつなのか。
欲しいものは、何なのか?
手に入った時にわかるのかな?
いや、もうわかっている。
それは、聞いた話だが。
自分の目で見て確かめることが、待ち遠しい。
触感が、楽しみだ。
さあ、今日も、向かおうか。
ぼろぼろと、なりながら。
きらきらな、物を求めて。
幸せに、なりたいから。
また一つ、ステップアップしたいから。
あの薔薇が、欲しいから。
きっとまた、花園へ行けるはず。
夢以上かも、しれない。
さあ、行こう。